異なるワット数の白熱電球を使うとどうなる?

2-6.定格表示以外の白熱電球は使えるか?(’26.6.8)

《経緯》

 『4-6.ACアダプターの互換性』と同様に、以前から気になっていたことです。定格60Wの器具(ソケット)に40Wの白熱電球を取り付けて使うことはできるのか?また、逆に定格40Wの器具(ソケット)に60Wの白熱電球の場合は?今では白熱電球に変わってLED電球が一般的になりましたので、少し状況が異なりますが基本的な考え方は同じですので確認していきたいと思います。
 電球のワット(W)表示されている数値は消費電力の単位であり、この数値が大きいほど明るくなります。当然、消費する電力もより多く必要とされますので、電気代も高くつきます。

 数年前まで当たり前にあった白熱電球。左がクリア電球(40W)、右がシリカ電球(60W)です。
 現在では製造中止となっており、手に入りにくくなりつつあります。製造中止前は、安いところで1個100円ちょっとくらいでしたが、今では結構な値段です。

ところで…白熱電球はなぜ製造中止になったのか

 LEDの普及により、日本のメーカーは、一般白熱電球を2012年10月末で生産を終了しています(特殊用途・産業用途では、まだ一部製造・使用されているようです)。その主な理由は以下の3つのようです。

1.効率が悪い光よりも熱に変換される割合が多い。
2.二酸化炭素の排出削減消費電力を少なくすれば発電に伴う二酸化炭素の排出量を大きく減らすことができる。
3.メーカーの生産体制需要がLEDにシフトすると、メーカーが作り続けても利益にならない。

 白熱電球に比べてLED電球は消費電力が少なく、長寿命です。メリットの方が大きいので、入れ替わる日もそう遠くはないかもしれません。白熱電球の値段は製造中止になってから高くなりましたけど、家電販売店やホームセンター、ネット販売でも在庫があればまだ販売しています。

器具の確認

 白熱電球を交換するときは、今まで使用していた電球に書かれているワット数と同じ電球と交換するのが(自身の)基本でした。今まで使っていたのだから間違えないだろうと考えており、器具側の定格表示なんてあまり気にしたことがありませんでしたが、あらためて確認してみました(下写真)。

 トイレの照明には表示がありませんでしたが(剥がれてしまったかもしれません)、廊下や洗面所の照明にはグローブ(カバー)などにラベルが貼ってありました。どれも『〇〇Wまで』と表示されています。ネットで調べてみても『~まで』ということは上限値、〇〇W以下なら定格内なので使用可ということのようで問題なく使えるそうです。そのようなわけで、冒頭の定格60Wの器具(ソケット)40Wの白熱電球を取り付けて使うことに問題はありません(電力面では問題ないようですが、明るさが今までよりも暗くなってしまいますけどね)。しかし、逆の定格40Wの器具(ソケット)に60Wの白熱電球を取り付ける行為はご法度です。消費電力が上限を超えてしまいますので、過剰電力により発熱や変形、火災発生の原因になります。絶対にやめましょう

以下のサイトを参考にさせていただきました
40wと60wの違いで迷わない!LED電球の安全で賢い選び方

白熱電球ではなく、LED電球に交換するときの注意点は?

 LED電球のパッケージには『〇〇形相当』と書かれています(下左写真)。この『~形相当』は明るさの目安を表したもので、『〇〇W相当の明るさですよ~』ということを意味します。消費電力の値とは一致しません。パッケージの仕様を見てみましょう(下右写真)。

 上の写真は、60W形相当のLED電球ですが、仕様の『定格消費電力』は7W(注釈付き)前後になっています。もともとは40Wや60Wが消費電力の上限だった器具に、消費電力を抑えたLED電球を使用することになっても、上限値を越えることはまずあり得ません(写真の場合は、定格60Wの器具に対して6.7Wや7.4Wを使用するということになりますので、かなり余裕があります)。まったく問題はないということですね。そうであれば、白熱電球ではご法度だった40Wの器具に60W形相当のLED電球を取り付けるという行為はどうなんでしょうか?それでも消費電力は定格を上回りませんので電力面では条件をクリアしているので問題はないといえるでしょう。

 しかし、パッケージをよく見ると(上右写真参照)、『このような器具には使用できません』という注意書きがあります。密閉型器具や断熱材施工器具、調光機能の付いた器具には対応していないことも考慮しなければなりません。また、明るさの面で『眩しすぎる』など印象がかなり変わってしまうことが考えられます。今まで通りの同形同程度の電球を選ぶことをお勧めします。

原則、『今までと違ったことをしない方が無難

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