使っていないACアダプターがあるけど代用可能?

4-6.ACアダプターの互換性(’26.6.3)

《経緯》

 ACアダプターの付いている製品が故障や寿命などで廃棄となるとき、「アダプターは問題ないみたいだし、何かのときに使えるかも」と捨てずに保管してあります(しかも、かなり昔から)。電気製品に対する私の考え方は『規定通り』なので、消耗品を含め取り替えるときもできる限り同等品であることが基本です。出火や本体の破損などを恐れていますので、ACアダプターを代用品として使用するのであれば、INPUT・OUTPUTの数値が全く同じでなければ使用することはまずありません。そのようなわけで、長い間保管しているアダプターを再利用したことはまだ一度もありません。
 保管してある数もそこそこ溜まり続ける中、数十年前に「実際に使う機会があるのか?」と考え始めたことがあります。電圧・電流の入出力数値以外にもコネクタ等の形状が一致しているのであれば使用可能と判断できますが、それ以外の条件では利用できないのか?再利用できる確率が低いのであれば、保管する意味もあまりないように思えてきましたので、確認して記録しておくことにしました。

そもそもACアダプターとは?

 パソコンや周辺機器を購入すると、必ずといっていいほど電源コードに『ACアダプター』なるものが付いています。テレビや扇風機など、電源コードを直接コンセントに差し込んで交流100Vを使用する一般家電に対してパソコン・周辺機器など、情報や信号の伝送・制御を目的とする弱電製品は、直流電源を使用します。この弱電製品は家庭用の交流100Vはそのまま利用することができないので、交流電源を直流電源に変換する必要があります。そための変換器が『ACアダプター』なのです。

互換性の基本条件

 互換性があるという判断をする基準は、以下の表の3つのチェックポイントをクリアする必要があるようです。この3つの条件のほかにもアダプターの種類(トランス方式とスイッチング方式の大きく2種類ある)も一致させなければならないようですが、今ではスイッチング方式が主流のようなので省きました。この表からもわかるように、互換条件は『ほぼ同等品』というイメージなので、たまたま保管してあったACアダプターが使えるという場面はなかなかなさそうです。

チェックポイント互換条件
1.コネクタの形状
 ・内外径・プラグ長
 ・極性(+-)
必ず一致
2.電圧(V)必ず一致
3.電流(A)一致 or それ以上

 上の表で、確認しなければならないポイントは理解したものの、具体的にどこを見て判断したらいいのかよく分からないかもしれません。だいぶ前にパソコンのACアダプターを新しく買い替えたものがありましたので、これを例に互換性の条件を確認してみます。同じ製品(仕様も全く同じ)なので、互換性(というのかな?)があって当然ですが、確認ポイントを押さえておきます。

1.コネクタの形状
 コネクタの差込口は規格統一されていないようで、ピンがプラグ(差し込む凸部)側に付いていたり、ジャック(差し込まれる凹部)側にあったりと様々な形状があるようです。この形状が合わないことには何も始まりませんので、まずはパソコンとACアダプターを接続するプラグの形状を確認します(下左写真)。今回、確認用としたACアダプターはプラグ側にピンが付いているタイプです。今まで使用していたアダプターと交換しようとしているアダプターの両方が手元にあれば、プラグの内外径や長さを測って同じ寸法か確認します(下右写真)。計測にはノギスがあると大変便利です。プラグがパソコンに差し込めないのであればその時点でNGです。

 形状が全く同じであれば、次に極性(+-)を確認します。極性は、アダプターのラベルに記載されているはずです。確認用では内側のセンターピンが⊕で、外側が⊖表示になっています(下左写真)。実際のプラグで表示すると下右写真のようになります。極性も一致していれば、あとは電圧と電流の値を確認します。

2.電圧(V)
 電圧の数値は下写真のようにACアダプターのラベルに記載されています。家庭用の交流電源を直流電源に変換してパソコンに送るので、『OUTPUT』の電圧を確認します。下の左写真は交換前の古いアダプターで、右は交換用の新品アダプターです。交換部品を購入したので当然ですが、数値は全く同じになっています。
 アダプターの電圧が若干低い場合(1V低いという程度であれば許容範囲みたいです)、動作は不可能ではないようです。しかし、あくまでも緊急用のみに留めておかなければならないようなので、完全一致させる必要があります。

3.電流(A)
 電流の数値も確認場所は同じで、電圧の横に記載されています。電圧と異なり、電流は数値が同じか大きいことには問題がないようです。ただし、極端に大きい場合には回路に負担がかかる可能性があるようなので、一致させておくことに越したことはありません。

 以上の絶対条件をすべてクリアしてはじめて互換性ありと判断されるようです。プラグの形状が似ているからとか、電圧・電流の値がちょっとくらい違っていても大丈夫だろうという考えは捨てましょう。せっかく購入した高価なパソコンが一瞬で昇天、下手をすれば火災発生ですべてを失うことにもなりかねません(ACアダプターの使い回しを推奨しているわけではありません。万一、事故が発生しても責任を負いかねます)。ACアダプターはそれほど高価ではありませんので、修理するよりも安く購入機できる場合がほとんどのようです。消耗品と割り切って適性品の購入をおすすめします。

ACアダプター代用品のコネクタ形状・電圧・電流は
原則、「完全一致」
しつこいようですが、いかなる場合も不具合や事故の責任は持てません。自己責任でお願いします。)

 被覆が破れてきたので、とりあえずブチルゴムで補修して凌いでいましたが、そのうちあちこちと破れが広がっていきました。

以下のサイトを参考にさせていただきました
アダプタの互換性 違うメーカーのアダプタは使えるのか?
ACアダプタの選び方 【通販モノタロウ】

 ついでなので、パソコン側のラベルを見てみました(下写真)。こちらは直流電源に変換された家庭用の電源を受ける側なので『INPUT』の値を確認します(INPUTしかありませんが)。ACアダプターのラベルに記載されている数値と全く同じなので安心して使えますね。

 パソコン側のラベルです。電源入力側なので、『INPUT』の数値になります。ラベルはバッテリーを取り外した収納スペースに貼ってありました。

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