2-2.キッチンタイマーの表示不良(’24.7.20)
《TANITA TD-384》
だいぶ前に某カードのポイントで商品交換したものです。数年前から液晶表示の数字が欠ける症状が出てきました。最初のうちはごく一部のみが欠けていただけなので、それほど影響はありませんでしたが、だんだんと表示されない部分が増えていき、とうとう下左写真のような表示になってしまいました(汚いままですみません)。もう何と表示されているのか読取り不明です。復活しなくてもあきらめがつくので分解決定。分解対象品は TANITAのTD-384、下右写真はその裏面です。


では、分解に取り掛かりましょう。

まずは乾電池を取り外します。

6箇所のねじをはずします。

裏蓋を開くとこんな感じです。

液晶パネルを抑えているパーツを取り外します。

電池の端子とコードの接続が取れかけていたので基盤を取り外してハンダを付け直します。



液晶の一部の表示が薄い・欠けているなどの症状は、基盤部と導電性ゴム(ゼブラゴムと呼ぶそうです)の接触不良のようです。無水エタノールでふき取れば復活する可能性が高いとのこと。

LCDと表示されている縞々の端子部分を無水エタノールで浸した綿棒でやや強めに清掃します(結構汚れています)。

端子部分を圧着していた導電性ゴムも同様に綿棒で清掃します。こちらもそれなりに汚れています。
清掃が終了したら、分解と逆の手順で組み立てていきます。さあ、乾電池を入れてみます。

電池を入れたばかりの初期表示。00分00秒という表示になるはずですが…。いやいや、60秒という表示は確かなかったけど?それなら1分00秒表示でしょ。分解前に比べたらかなり復活はしましたが、完全に戻っていませんね。
調べた中に、知恵袋で『ゴムがヘタって凹んでカタが付いている場合は180度反対にして戻して下さい。』というコメントがありました。きっとゴムが変形しているせいだと自分に言い聞かせながら、再度分解して導電性ゴムの天地をひっくり返してエタノールで清掃です。

導電性ゴムが四角い棒状の場合は向きを90度変えるそうですが、今回の場合は断面が長方形なので、導電性ゴムを180度ひっくり返すパターンのようです。エタノールで清掃しましたが、こちらもやはり汚れていました。

導電性ゴムと液晶板をしっかりと圧着させないと表示が正しく出ないようです。確実に戻しましょう。
さて、またまた組み立て直して乾電池を投入します。結果はいかに?

ありゃま、先ほどの表示と全く変わりませんね。どうやら完全復活とはいかないようです。購入しても千円しないものなんですが、大勢に影響無しということで、このままもう少し頑張ってもらうことにします。
約4カ月が経過したところで、あちこちの表示が欠けて分解前と同じような状態になりました。振出しに戻った感じです。

分解前とほぼ同じ場所が非表示になっています。念のため、乾電池も新品に交換してみましたが、結果は同じでした。
そうこうしているうちに娘が新しいキッチンタイマーを購入したようです。私だけがこのキッチンタイマーをしつこく使い続けていますが、じきにあきらめることとなるでしょう。約半年くらいの延命治療という結果になりそうです。
その後の経過
廃棄しようかと悩みつつも、しつこく使い続けて約5カ月が経過しました。直近で使用したのが、数日前にカップ麺の計測で使用した5分00秒です。何気なく視野に入ったタイマーが下の写真ですが、液晶画面の表示が(完全ではありませんが)見やすくなっています。

一部に欠け表示があるものの、いつの間にか割と鮮明に表示されています。
5分00秒表示のはずですが、残念。ちょっと惜しい…
時期的には結構冷え込むことが多くなり、部屋を暖め始めることが多くなった12月中旬のことです。もしかして、液晶表示と温度に何か関係が? ざっとネット検索した結果、やはり関係があるようです。結果については、後日記載したいと思います。