3-3.ハイマウントストップランプからの雨漏り補修(’24.7.8)
《スズキ ハスラーMR31S》

!緊急事態発生!
ある朝、車の中を整理しようと荷室を見たら、何やら水が滴った跡がありました。どうやら前日に降った雨による雨漏りのようです。幸い、プラスチックケースのふたで水の浸み込みは回避できましたが、度重なる経年劣化に気分が落ち込みます。気を取り直して原因を究明します。真っ先に疑ったのがガラスの接着部です。一通りなめるように表と裏を目視確認しましたが、濡れた跡もないし、特にこれといった異変は見受けられませんでした。ネットで ”軽自動車 荷室 雨漏り” とキーワードを打ち込んで検索開始です。密閉部のゴム周り、車体溶接部、ガラスの接着部が疑わしいとのこと。ガラスの接着部は一応確認済みとして、次に疑うのは”密閉部のゴム周り”でしょうかね。念のため、『3-2.ステアリング表面の補修』で出てきた知り合いの元自動車整備士にも写真を送信して助言を求めたところ、「リアハッチのウエザーストリップが怪しいかも。結構多い事例です。あと、パンク修理キットの収納場所にも水が溜まっていないか確認しておいた方がいいです。外から水をかけてもらって確認してみては?」などありがたい返答がありました。
ウエザーストリップを確認してみましたが、思っていた以上に弾力があり、あまり劣化していない印象です。ズレなどがない限り雨漏りの原因とは考えにくい状態でした。さらにネット検索を続けた結果、ハイマウントストップランプ接合部からの雨漏りが結構ヒットしてきました。

👆 ここから浸水か?
雨漏りの位置は車幅のほぼセンターから少しずれた位置であることからも確率は高そうです。実際に目視確認したわけではありませんが、このほかの原因は考えにくいので自分の中ではほぼ原因確定させてしまいました。
ハイマウントストップランプの修理について検索を続けましたが、おそらくパッキン(ガスケット)瘦せが原因と判断してよさそうです。ランプ自体に問題はないので、ランプはそのままでパッキンだけ何とかならんもんかと考えましたが、パッキンのみの供給はないようです。残念!
そうなると新しい部品に交換するか、対処して現品をそのまま使い続けるかの二者択一。中古品を購入してもパッキンが劣化した物ばかりで意味ないし、LED電球の部分切れでもしていれば部品交換したかもしれません。結局、現品をそのまま使い続けるという判断に至りました。ネット上では「ブチルゴムでも巻いておけ」みたいな意見もありましたが、今回はそれなりにしっかりと対処したいと考えています。
雨漏り対策に必要な工具や資材をアマゾンさんで購入。近くのホームセンターで購入するより安くすみました(いや、安くすませました)。以下が揃っていれば何とかなると思います。
ハイマウントストップランプの雨漏り補修 必要なもの
・内張りはがし
・ホルツ すき間シール材
・マスキングテープ
(傷防止用)
新規購入品
新規購入品
既存品
\473【送料\0】
\683【送料\0】
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合計:\1,156【送料\0】
総計:\1,156


上の写真が新たに買い揃えたシール材と内張りはがしになります。以前からあった方がよいと思っていた内張りはがしをとうとう購入することになりました。よく考えてみたら、パテ用樹脂ヘラでも代用できましたね。まぁ、一つくらいちゃんとしていたものを揃えていた方がよいんじゃないかと考えることにします。
過去に経験のない作業ですが、取りかかりましょう。

何はともあれ、まずは車体への傷防止対策をします。内張りはがしが当たりそうな場所にマスキングテープを貼るだけです。

内張りはがしを差し込んでみます…⁉
差し込めません。ランプは車体に密着しており、内張りはがしの先端は結構な厚みがあります。

爪でちょっと浮きそうな場所を探します。水が浸入したあたりなら浮いているかもしれません。なければ強引に力技に持ちこみ、内張りはがしが差し込める程度のすき間を作ります。

すき間ができたら、ランプを固定している爪を押し上げます。爪の位置は右写真の青丸で示した3箇所です。爪を押し上げて解除すれば取り外しが可能になります。

何とか取り外しました。蜘蛛の巣が張っていました。コネクターを抜いて清掃しましょう。

取り外し直後の車体側です。赤いガスケット跡が残っています。

引っ張り出したケーブルが穴の中に戻らないように詰め物をしておきます。放置しておいてもだらりと垂れている程度でしたのであまり心配はしていませんでしたが、念のためです。近くにウエスが無かったので、取り急ぎ新聞紙を丸めて突っ込んでおきました。



上左写真が取り外したストップランプ、中央が清掃状況、右がシーラー塗布の状況です。今思うと、ボロボロになっていたガスケットはもう少しきれいに取り除いておいた方がよかったかとちょっと反省しています。車体側のガスケット跡はきれいに取り除きました。

さて、ストップランプの上下を確認したら、コネクターを接続して元の位置に戻します。押し込むと塗布したシーラーがはみ出てきました。

はみ出てきた余分なシーラーは接着剤等に付属しているヘラで取り除くと便利です。無ければ古紙に出す厚紙で十分代用できます。
それなりに除去できました。

作業終了です。思っていたよりもきれいに仕上がりました。
作業は終了しましたが、雨漏りしていた場所を確認しているわけではないので、まだ安心はできません(自信はありますけど)。水をかけて試してみてもいいのですが、運を天に任せるということで、次に雨が降った後に確認することにします。
修理4日後にそこそこの雨が、8日後に結構な量の雨が降りました。荷室を確認しましたが、雨漏りした跡はありませんでした。やはりハイマウントストップランプ接合部からの雨漏りだったということで間違いなさそうです。あとから調べてみましたが、部品交換をお願いすると、工賃込みで1万円程度かかるとのことでした💦 めでたしめでたし。